お湯のテクスチャー

極彩色の思惟には
幾人かの相手をした後の
一人きりのシャワーで
緞帳がおりる
感慨の湧かない無作法さで
引っ掻き回された体を
お湯が癒してくれる
琥珀色の目をした
見知らぬ人は
いくらか怖かったけれども
出来るだけ他の人と変わらぬ様に
接してみると
思ったよりは怖くなく
むしろ優しい人だった
普通で裕福そうな男ほど
心のうちは
身勝手でわがままだ
ふうと息を吐いて
全身を洗い流す
そうして
気を取り直して
一日の疲れを癒すのだった

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA