鍋の会話

ゆるりと過ごして
混ざり合うのもいい
自らの脚で
大地に根を下ろし
凛とした
ドット絵を描くのもいい
カチカチと
時計は回って
価値は
ぐるぐる巡る
暖かさと優しさと
ありがたさと幸せと
楽しさと面白さを感じて
そういうことの後に
ひとの気持ちに触れる
霧を晴らすのも
霧が満ちるのも
同じくらいに
心地よく
密閉された容器の中でも
心臓は互いに彩る
クリスマスも
紅葉も
きらめく波も
騒々しい桜も
目覚めては消え
微睡んでは現れる
川に流された小さな船は
背中に明かりを灯したまま
海へ向かう
そんなものを
夏の夜の風を受けながら
みつめて
煮詰まる

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