はれたよる

蟻の一歩を
一生かけて辿る人の
らいおんのような
野良ねこのような
矜持は
小さくて
厳しいけれど
大きくて
あたたかくもあるもの
大きな存在になるために
大義を振りかざすなら
巨人の足は
細やかに営む
小さなものを踏みつぶす
いつも変わらない
大切な人の
心の場所を
守るために
大樹は風に揺れる
ひとつを得れば
ひとつを失い
概念はなくて、ただ生命があり
後戻りすることなく
ただ前に進んで
記憶の中の夜が
今日の夜に重なる
意味に溺れた大人は
言葉を知らぬ子供に
救われていく

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