帰路

高速道路の渋滞が
体を突き抜けて
ぐるんぐるんと
ご飯に巻かれた
かんぴょうか何かのようになって
さっき使って
まだ洗っていないグラスに
出来上がって立てかけられると
はみ出た具材の大胆さに
ふふふと
一人静かに
心の中でわらう
世界征服は出来ないけれども
巻き寿司を介した
ストレス発散と
描き続ける絵画の一部を
物語に託して
立てかけている
簾のかかった
そば屋のラジオは
小さくてありふれた
一人の魔法使いの
完全犯罪を終わらせる

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