音楽があって

無関係だったものが
唐突に、自らの一部になる
それが何度も続いて
丸みと温かさを帯びる
はぎゅ
rain is falling
but we’re in love
– Goodybye
また明日 –
境界は溶け、
そろりそろり、
あるいは急峻に
入れ替わり
立ち替り
一つ先に
とてつもないエネルギーが
凝集していて
ため息も泪も。
歩みは、
歩めるということは
ただそれだけで
貴重で
美しくて、
楽しくて
かけがえがなくて、
比喩でも
暗喩でもなくて。
関連している、
そこには音楽があって。

落ち葉

冷たい一歩と
みぞれの始まり
少ない間隔の街灯と
長くそこに在る樹々達
風が吹いて
葉が舞う
ひらひらと一回転した後
誰の目も気にすることなく
地面へ
静かに落ちた

廉潔

立ち寄った停留所で
懐かしさと
遠さを伴う幾本の風
そのそれぞれは異なる色を持って
触れる
でも遠くは分からない
屋根から出ると
とても
心地のよく
湿った心が渇いていくような暖かさ
多くの手が
掴んでは引っ張って
掴んでは引っ張って
少しの間
瞑ると
緩やかに
分解していくような
でも
そうはならない
通り過ぎる
バスが来て
残るのは
廉潔

流れる

雨期
葉は流れる
意表は破れて
告白の外
いつも
鮮やかすぎて
ただ
溢れるのは

vivid
暖かく
流れる

明るさ

委ねても
遠ざかっても
出来て
でも
かちりと
合図を送る
火花が散る
器に入る
落下
でも
明るさは
瞬きした間に
訪れて
ビビットな装いは
喪を包み込む
それは希望
それは祈り
訪れと
桜と
葉っぱ

願う

出会って
通り過ぎていく
楽しかったこと
振り返って
嬉しかったことが
とどまる
相槌を
お互いに交わして
親和が深まる
それでも、
同時には会えない
櫂をこいでも
収容能力には
限界もある
なら、
どうするか
消えていく様は
愛が
さざ波ではないと
願う

さされ

愛着を感じる人達との
物理的な距離
予定に縛られた日々は
会いにいけない
流されないよう
集中して
迷い込む
縁が癒し
今が
通り過ぎる
何度も
そうじゃない
それでは駄目だ
さされ