以前とは違う場所

燭台を持って
外を行く
行き交い、通り過ぎる人々の間を
くぐり抜けて
火を灯せる場所へ

何年も歩いて
途中、
道に迷ったり、
目的を見失ったりしたけれど
とうとうたどり着いた

実は同じ場所、
前から知っていた場所、
けれど
以前とは違う場所

今はもう
自らの内に灯る
光の在り処を
自覚する

Phase

「息が合う。」
「想う時にはもう成されて、俯瞰しても、留まらない。」
「自ずから進む。」

そういう瞬間が
不意に訪れてしまうから
辞められずにいつまでもいる。

どんなにわずかで、
小さなことでさえも、
それを、
自分にとってかけがえのない、
成功体験に育つようにと、
慈しむことが出来るなら、
誰にも知られぬ休息地を
心の中に築けるだろう。

踏むことの喜びと
踏むことをみる喜びを
知る人の愛情

外気の冷たさは、
もはや問題ではないのだ
照らしてくれる存在があれば

雪が積った土地では

外出は億劫で、
雪解けた路は
歩きづらい
だけど、そんな気持ちを唆す
日差し

優しくありたいと
願うことが
誰にでも許される場所へ
向かって行く

いずれ訪れる、
満開の桜にとまった
シマエナガは、
首を傾げて
各々を営むために
飛び立ち

行く先々の人は
空を見上げることに
なるだろう

冒険者へ

時刻を
区切ることが
不遜な細切れに
ならぬよう
注意をもって、
呼吸をはかる

スイッチすることと、
持続していくことの間には、
一貫した熱情があって

そこには、
軽率と慎重、
自力と他力、
自信と臆病が
同居する

しかし、
いつでもそれらは、
ひとまとめに出来る

ただ、
相対する瞬間に、
真剣でありさえすれば

森に隠れた虎も、
神話が告げる龍も、
あるいは、
侮っていた小さな鳥も、
害することもなく、
むしろ、
”眼差し”を返す

冒険者は
気をつけて行くのが良い

ただそれよりも、
進み続ける勇気を
忘れないこと

それが、
矛盾に直面した際に、
非分離を貫く、
力となるだろう

一になって

一つもらって
一つ書くことが
粘土に指紋を押すように
後戻りできない
そういう真剣さをもつて
書きたい

深く深く
引き出された見識が
今まで観ていた物事を
丸つと覆すよう

脱して、
手が震えてしまい
どうしようもないほどに

瞬間、
遠くを見ている人の
三が一になって
袋がやぶれた

海では、

海では、
蛇口を閉めること
沢山は要らないから

惑わされず
迷わされず

行き止まったところでは
座って
凭れかかるのは
大切な人の肩甲骨

例えば、
日光のない世界でも
温かみはあるから
無茶しなくても大丈夫

涙と笑いと感動が
作った砂浜を
是としたくとも、

少し離れた海の家には、
帰りを待ってくれている人達もいて
日光浴しても
正午すぎ

旅行の計画

休みの旅行の計画は
収まるような時の中で
分け合う意見と目的地
まだかなと、
待ち遠しい日

行く先々のことを決めて
行き着くまでの準備をして
あと一息の仕事を終え
週末は、もうすぐだ

大切に思うこんな時を
大げさに歌うこんな時を

どこにいっても、
どこにいても、
君となら楽しいけど、
旅行の計画も良いよね

車で行くから
行き先は、僕に任せてよ、
カーナビ君
小学校とは違うから
いくらでも
お菓子は大丈夫

ようやく見えた目的地の
近くでウロウロ迷ってる
やがて陰り出す車の中
間一髪、道を見つけた

大切に思うこんな時も
大げさに笑ってこんな時も

どこにいっても、
どこにいても、
どんなことも楽しいけど、
旅行の失敗は減らしたい

夢の中で思い出すような
楽しい、嬉しいを
限られた時間の中で
もっと重ねられたら

漸く登った夏山は
絆されるような風の香り
登って届いた目の前の
青空が広がっている

どこにいっても、
どこにいても、
君となら楽しいから、
また旅行の計画も、
良いよね

エール

糸が途切れぬように
変わる季節を歩いていく
まだら模様の道も
まだ、続いている

目を瞑ってもみえる
青い炎のゆらめきも
遠く眺めてるだけじゃ
お終いだよ

鴉も冬支度してる
何も変わりゃしない

時が過ぎても
変わらないものを
心に掛けるだけの強さを

服が濡れてしまう様な
通り雨に降られて塞いでも
きっといいことあるさ
前に進んでいれば

相棒との散歩も
当たり前のことじゃない

時が過ぎても
信じられるものを
心に掛けるだけの強さを

風に吹かれても
口笛吹いて倒せ
一休みして歩き出せば、
きっと変わるから

時が過ぎても
変わらないものを
心に掛けるだけの強さを

時が過ぎても
信じられるものを
心に掛けるだけの強さを