音楽があって

無関係だったものが
唐突に、自らの一部になる
それが何度も続いて
丸みと温かさを帯びる
はぎゅ
rain is falling
but we’re in love
– Goodybye
また明日 –
境界は溶け、
そろりそろり、
あるいは急峻に
入れ替わり
立ち替り
一つ先に
とてつもないエネルギーが
凝集していて
ため息も泪も。
歩みは、
歩めるということは
ただそれだけで
貴重で
美しくて、
楽しくて
かけがえがなくて、
比喩でも
暗喩でもなくて。
関連している、
そこには音楽があって。

廉潔

立ち寄った停留所で
懐かしさと
遠さを伴う幾本の風
そのそれぞれは異なる色を持って
触れる
でも遠くは分からない
屋根から出ると
とても
心地のよく
湿った心が渇いていくような暖かさ
多くの手が
掴んでは引っ張って
掴んでは引っ張って
少しの間
瞑ると
緩やかに
分解していくような
でも
そうはならない
通り過ぎる
バスが来て
残るのは
廉潔

願う

出会って
通り過ぎていく
楽しかったこと
振り返って
嬉しかったことが
とどまる
相槌を
お互いに交わして
親和が深まる
それでも、
同時には会えない
櫂をこいでも
収容能力には
限界もある
なら、
どうするか
消えていく様は
愛が
さざ波ではないと
願う