お湯のテクスチャー 投稿日 2012年1月2日投稿者 ユーモアよろしく 極彩色の思惟には 幾人かの相手をした後の 一人きりのシャワーで 緞帳がおりる 感慨の湧かない無作法さで 引っ掻き回された体を お湯が癒してくれる 琥珀色の目をした 見知らぬ人は いくらか怖かったけれども 出来るだけ他の人と変わらぬ様に 接してみると 思ったよりは怖くなく むしろ優しい人だった 普通で裕福そうな男ほど 心のうちは 身勝手でわがままだ ふうと息を吐いて 全身を洗い流す そうして 気を取り直して 一日の疲れを癒すのだった