恐れや不安
妬みや衝動的な欲求
それらに捕われた人は
二度と戻らない時間のたゆたいを
それらに突き動かされて
生きていく
その情熱は真実のものか
熱情の衣を纏った
怖れの影ではないのか
昔に傷ついて泣いた
子供時代の自分ではないのか
怖れや涙は自身を救わない
それらは内面に潜む獰猛な獣となって、
我々の時刻を進める
そうした人は
この世に生まれる事無く
死んでいく
我々は怖れ、
涙を流し、
怒りに我を忘れる自分を
温かなぬくもりを持って
抱きしめなければならない
そうして
魂が思いっきり泣いた後に
泣きつかれてぐっすり眠った後に
漸く
自分の感覚で
世界を捉えられる様になって、
生活を造っていく