メカカモメ

夏の青空に
ぷかぷか
一群のカモメが
飛んでいて
その中に
メカカモメが
おりました
いつからどうして
飛んでいるのかは
分かりかねるが
ただぷかぷかと
空に浮かんでおりました
お昼どきには
となりのカモメの
あいさつに付き合い
退屈しのぎに
リーダーカモメの愚痴を
ばれないように
しゃべっておりました
メカカモメは
仲間に囲まれておりまして
体がぎしぎしと
音を出すようになっても
群れのペースを遅らせぬように
飛んでおりました
いくつかの旅の後に
メカカモメが
飛ばなくなると
仲間のカモメは
カモメのしきたりで
メカカモメを
弔いました

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