息吹

夜の下流に
一隻の小舟
月明かりの夏は
風が冷たく心地よい
通り過ぎていく世界は
過ぎ去った後に
もっと
もっと知りたいという勝手の
終わった後に
生きている証し
お腹がふくらんだりへこんだり
大事な人の寝顔に
そっとキスする
太陽や青空、
嵐の波や雷鳴でさえも
力強いもの
私達を養い育てるもの
そんなものが
こんなにもふんだんに
当たり前のように
日常生活に溶け込んで
溢れていること
風に運ばれた
静かで力強い
一首は
心のお椀に
息吹をそそぐ

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