これから

重なりあう山々の
鋭さに体を抉られ
断片に分かれた思い出
それぞれの方向に
歩み出そうとする暗闇の中でも
記憶の中の安寧が
一輪の穏やかさを
なげる
いつかの微笑みの光は
忘れ得ない
連なりあった氷河の
互いにこすれ、軋む音が
ただ空虚な胸に
ごつごつと
鳴り響く
けれど
風はたおやか
空は晴れ
あおぎみる人の光は
まだこれから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA