廉潔

立ち寄った停留所で
懐かしさと
遠さを伴う幾本の風
そのそれぞれは異なる色を持って
触れる
でも遠くは分からない
屋根から出ると
とても
心地のよく
湿った心が渇いていくような暖かさ
多くの手が
掴んでは引っ張って
掴んでは引っ張って
少しの間
瞑ると
緩やかに
分解していくような
でも
そうはならない
通り過ぎる
バスが来て
残るのは
廉潔

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