お弁当

今日もあなたに、
私の作ったお弁当を
たべて欲しいから
私は早起きをするのです。
朝早く起きるかわりに、
500円玉を渡して
済ましてしまうてもあるけれど
毎日、お昼の時間がやってくる度
あなたが今、
私の作ったお弁当を
食べているのだろうな
と想像することで、
少し心がほっとする。
そんなことが嬉しいから、
朝は、本当は、
もっと寝ていたいのだけれど、
私は早起きをするのです。
お弁当に使った残り物を
お昼になり、お家で食べていると、
なんだかほっこりするのです。
それが嬉しいから、
いまひとつあなたからの反応が薄くても、
またお弁当を作っちゃうんだよなあ・・・

優秀なシャープペンシル

優秀なシャープペンシルは
その筆先から
いくつもの思想を
生み出した。
そして、
優秀なシャープペンシルは
そのことを
とても誇りに思っている。
けれども、
優秀なシャープペンシルが
最も得意とするのは
人々を幸せにする思想を
創り上げることではなく、
書き手に、
書き手がその思想を創り上げたのだと、
錯覚させることである。
けれどもそれは、
イジワルではなくて、
書き手と一緒になって、
ある考えを纏め上げたことから生じる
喜びを味わう為の、
ほんの些細な、
内緒話なのだ

楽しいことや面白いこと

この世のどこかに
自分にぴったりの
楽しいこと、面白い事はあるか
そういう物や事があるのではなくて
むしろ何かを楽しんでいる人
本当に面白いと思って取り組んでいる人
ただそういう人がいるだけのように思える
何かを探している人は
結局のところ
そういう人達を通して
メタモルフォーゼの行先を
探しているのだ
いつしか
自分だけのものが
見つかった時というのは
自分がそれらを愛せる様、
変化したということなのだろう
先にいた誰かのように
結局のところ
我々に出来ることは
何かを愛する様でいて
そのものやことに参ずる人を
愛すことだけかも知れない
話が少しそれたが
これは愛や幸せにも
当てはまりませんか?

詩のテーマを考えるにあたって

何かしら書きたいのだけれど
何について書こうか
何にも思い浮かばなくて
誰かの真似をして
ジャグリングをしながら
脳を活性化してみると、
あなたとの色々なことが
頭に浮かんできて、
いずれのエピソードを
文章化してみようかと思ったけれど、
そう思うとほぼ同時に
その記憶を文章化することで
エピソードをいくらか
線型にしてしまうことが
もったいなくて
単に記憶を味わうことにした
記憶を純粋にそのままにすることが
できるかどうかは
分からないのだけれど、
でもなんとなく
そうしたほうが良い気がしたので
そうした
その結果、
詩作は
あんまり進まなかったけれど、
少しハッピーになった
静かな夜でした

詩のための詩の死に関して

最先端の物理学みたいに
日常の現象を解き明かしたので
特殊な状況を自分で作り出すみたいに
日常生活から受ける賛美は
結局のところ
言葉を破棄した先の
見えないところにあって
それは静かに
味わわれるべきものだとするなら
もはやそのための詩は必要なくなって
個人個人が静かに
誰からも共通理解される
日常生活から受ける賛美を
感じていればいいということになる
そういう条件で
詩の存在意義を探すなら
日常生活の賛美から
ポジティブなものであれ、
ネガティブなものであれ
日常に隠蔽されているものについての
発掘作業の代行
ということになるのであろうか
でもそうすると、
なんだかあたまでっかちのようで
つまらない気がするので
個人的なことを書いて
自明なことを再確認するための詩
というものも許されるなら
そんなものもだらだら書きたい
そうして詩のための詩の死から逃れて
恥ずかしさを感じながらも
そのそぶりを他人にみせないようにして
生きていきたい

カレー屋の述懐

本当のことを言うと、
あなたが
カレー屋さんを始めると言った時
何を馬鹿なことをと思ったのです
でも、あなたがあんまりにも
真剣な目をしていたので
いいよ
と言ってしまったのです
後悔?
そりゃあ・・・。
でも今は、
あっ、これって幸せ?
と感じることが多いのですよ。
勿論、
仕事はまだまだ大変だけれど、
お客さんの喜ぶ姿や
あなたとお店を切り盛りしているという実感を
感じられること、
そんなことが嬉しいのです。
まぁ、とにかく、
あなたとカレー屋さんができて
私はとても幸せですってことを、
言いたかったんですよ

もしもそこがWeb上なら

もしもそこがWeb上なら
画面上の文字は
Back Spaceで元通り
でも,そこがWeb上なら,
そうとは限らない.
mixiにのせた言葉は,
見知らぬ誰かに届いて,
その人の心を、ざわめかせる.
誰かの頭を,揺さぶっていく.
その言葉を読んだ誰かは,
心をえぐられ,
憂鬱になるかも知れない.
それは多くの場合,
意図せずしておきたことだろうし,
ひょっとしたら,
意図したことかも知れない.
あるいは,その言葉によって,
誰かの命が,
救われるかも知れない

化石の作り方

化石の作り方
そのまなざしをみないのは、
何かがはじまってしまうのが怖いから
気付かないふりをしていれば
それは猶予される。
そうしていつまでもやっていれば
いつかはまなざしが死んで
残るのは化石だけ
温度の低い関係性は
その温度故に安定。
誰も傷つかないし、誰も気づかない。
そういうスタンスでいることが
私の処世術。
こういう私の態度によって、
気楽にしていられる
けれども、
化石を手にとり、
眺める度、
無視することも可能なほどの
小さな寂しさが、
確かにあるのを、私は知っている